THX-1138

2018/01/02

スターウォーズがモチーフの映画Tシャツ


 

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ジョージルーカスのデビュー作THX-1138。

ルーカスが学生時代に製作した短編映画「電子的迷宮/THX 1138 4EB」を見たフランシス・フォード・コッポラが資金提供して出来た映画だそうです。

また配給会社に勝手に編集されたことからルーカスのハリウッドシステムに対する戦いのきっかけになった映画でもあります。

たしかTHE PEOPLE VS GEORGE LUCASのインタビューで本人が自らをアナキンになぞらえて

巨大な帝国に挑んでいたはずがいつの間にか自分がヴェイダーになってしまった的な興味深い発言をしていたと思います。

 

内容的には「徹底管理された近未来を描くことで現代社会に警鐘を鳴らした映画」といったところでしょうか。

効率化の元に、髪型や服装から社会を構成する全てのシステムが画一化され、自由な性交渉すら違法な世界で徹底的に清潔かつ精密に管理され、名前は記号と番号で呼ばれ、安定のために薬を常用する人間たち。

構成している社会そのものが精神病棟のような印象を受けます。その設定から台詞が数字と記号のオンパレードで結構退屈になる映画ですが、学生上がりのルーカスが作ったと考えるとやはり才能があるのだと感じてしまいます。

元の短編映画が1967年、映画としては1971年公開ということですが、その時代に描かれた近未来にしては映像にほとんど古臭さを感じません。一部の機器のコンソールなどは40年も50年も現役で使っている原発の管理機器のように無骨で古い感じはするのですが、その他の部分は今「敢えてレトロフューチャーな世界観で映画を作りました」って感じの映画としてみても遜色ないのは流石です。ただこれも敢えての演出ですが途中背景が白く情報がなさ過ぎて舞台を見ているみたいな気分になりました。

冒頭で「徹底管理された近未来を描くことで現代社会に警鐘を鳴らした映画」と書きましたが、現実社会は画一化どころか多様化でより混沌とした方向に向かっている気もしないでもないです。また現実社会では機械化されているロボットに小型核燃料棒(?)を差し込むような精密で流れ作業のような工程を人間が並んで作業している光景は滑稽にすら見えますが敢えてなのか…。

余談ですが、作業で作られていたロボットがどこかC-3POに似ていたり、ホログラムのテレビや動きが悪すぎて弱いロボット警官はストームトルーパーを彷彿とさせたり、施設の外の風景などもどこかしらにスターウォーズの片鱗が見える気がします。

あとラストシーンにスターウォーズEP1のタトゥイーンのルークを思い出した人は自分だけじゃないはず。

「THX-1138」は主人公の名前ですが、やはりルーカスの原点ということなのか、アメリカングラフィティでのプレートのナンバーが「THX-138」だったり、スターウォーズエピソード1の通商連合のバトルドロイドの名前が1138、エピソード3でジェダイのキ=アディ=ムンディが率いるトルーパー部隊のコマンダーの名前がCC-1138だったりといろいろな場面で隠れミッキーならぬ隠れ「THX-1138」があるようです。

ストーリーの大筋は単純でよくあるテーマなのですが、その設定と断片的な台詞から世界観を理解していかなくてはいけないことから難解で単調に感じがちな映画なので、未見の人はルーカスファンかスターウォーズファン(ほぼ同じ意味か)だったら一度見てもいいかなって感じです。